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2022/02/14
ケーブルテレビのテレビサービスに加入するとケーブルテレビの外付けチューナー、いわゆるセットトップボックス(STB)を利用しCS放送やコミュニティチャンネルを視聴します。
ここでよくあるテレビが見られない系のお問い合わせを一つ紹介します。
いつものようにSTBを使ってテレビ番組を観るためにテレビとSTBのそれぞれの電源ボタンを押しテレビを観ようとしたところ、画面にはテレビ番組が映っているのにSTBリモコンの①~⑫のボタンを押しても、地上波・BS・CATV(CS)のボタンを押しても、画面はそのままでチャンネルが切り替わらない。
リモコンの音量や電源ボタンは反応があるからリモコンの電池切れではないようだ。
もしかしたらSTBやリモコンの故障?
う~ん、お手上げだからケーブルテレビに連絡だ!
という上記のような事例を本当によくお問い合わせをいただだきます。
結論から言うと、このパターンはテレビの入力切替がずれているためSTBの映像を出力している場所に正しく入力切替を合わせれば解決します。
普段から対応しているスタッフならこの状況が分かった瞬間にだいたい入力切替で解決すると判断します。
入力切替なんて当たり前すぎて今更…という方は置いといて入力切替って何ですか?と思っているアナタに知っているようで知らない「入力切替」についてまずは おさらいしましょう。
テレビは基本的にテレビ番組を視聴するための家電なのですが、テレビ番組を視聴すること以外にもテレビ本体に接続してある機器類の映像を映し出すことができます。
上記の画像にあるようにテレビの側面や裏面を見ると、細長いDの形をしたHDMI端子、赤白黄色のコンポジット端子、パソコンにもあるUSB端子やLANポート、アンテナ線を差し込む同軸の入力端子など配線類を接続する様々な端子があります。
STBやレコーダー、ゲーム機などをテレビで利用する際には、それらの機器をテレビ側の入力端子に配線で接続するとその機器の映像がテレビに映るようになります。
ただし1台のテレビにSTB、ゲーム機やレコーダーなど複数の機器を接続していくと機器の映像を切り替えて視聴する必要があるためそこでリモコンの入力切替のボタンを押す必要があります。
リモコンの入力切替のボタンを押すと入力切替の変更する画面が出るのでボタンをポチポチと押して入力切替の場所を合わしていきます。
テレビ裏面の入力端子に機器がたくさん接続してあってこれ以上機器を接続できません!という方もいれば
機器類を一切接続せずに裏面がスッキリという方もいてテレビ周りは家庭によって千差万別です。
そのために レコーダーは入力2に、ゲーム機は入力3に接続してあることを覚えておかないといざ入力切替をする際に「どの入力に合わすんだっけ?」となってしまうため、よく利用する場所に関して覚えておきましょう。
最初に話した事例を考えてみましょう。
STBを利用してテレビ番組を観ようとたら、画面はテレビ番組が映っているにも関わらずSTBリモコンの①~⑫のチャンネルボタンを押しても映っているテレビ番組が変わらない。
この問題のやっかいなところはテレビの電源を付けても画面が真っ暗だったり、テレビの電気がついている感じがしなかったりと分かりやすい症状ではなく
テレビの番組そのものは映っているがSTBリモコンのチャンネルボタンを押しても反応がないという点。
中途半端に番組が見えている分もどかしいですよね。
それぞれの入力端子にどの機器が接続してあるかを例として分かりやすく画像にしてみました。
上記の中でテレビ番組を視聴できる機器はビデオデッキは基本的に地デジに未対応のためテレビ放送が見えないものとして、まずは入力①のSTBと入力②のレコーダーの2つ。
日常的に入力1のSTBで地上波・BS放送などを見ていると忘れがちですが、テレビはそもそも入力切替をしなくても地上波放送を視聴できるため、それを踏まえるとテレビ番組が映る機器はSTB、レコーダー、TVの計3種類になります。
普段は入力1のSTBでテレビ番組を視聴しているけれど、何かふとしたきっかけで入力切替が入力1以外に合ってしまう…
例えば、入力1のSTBを利用しテレビ番組を観ていると思っていたら実際は入力切替を使用せずにテレビ本体の機能で番組を観ていたため、STBリモコンのチャンネルボタンが反応しなかったということになります。
電話でこの手の問い合わせが来た場合、オペレーターがテレビ本体とSTBの電源が入っていることと、配線自体に抜けがないことを確認出来たら
リモコンの入力切替を何度か押すように案内することで基本的に解決します。
電話上でどうしても出来ないという場合に実際にスタッフが訪問することになりますが、この手の問題は訪問して1分で解決することが本当に多いんですね。
普段STBでテレビ番組しか利用せずテレビの入力切替をいじる必要がないとSTBのリモコンでテレビとSTBの電源を押せば簡単に番組を視聴できる環境のため、今回のような事例に陥りがちです。
また入力切替の設定場所がズレる原因としてあるのが自宅に孫が来てテレビでゲームをした、リモコンをいろいろといじってしまったなどいろいろとあります。
孫が来てゲームをやるというのは上記画像でいうと、ふだん入力1のSTBしか使用していなかったところに孫がゲームをテレビで遊ぶために入力3のHDMI端子にゲーム機を接続し、その後に入力1のSTBに戻し忘れのためにテレビの電源を点けると入力3のままでSTBでテレビ番組が見えなくなってしまいます。
またリモコンをいじってるうちに…のパターンですが、テレビを買ったときに付属するリモコン、ケーブルテレビを契約し設置したSTBに付属したリモコン、レコーダーを買ったときのリモコンなど接続する機器が増えると その分操作するリモコンが増えることになります。
ややこしいのがテレビを操作するリモコンがどれも同じように見えますが、STBでテレビ番組を観るためにはSTB付属のリモコンで操作する必要があり
レコーダーを動かすにはレコーダー付属のリモコンでないと操作できません。
同じく一般的にSTBを使用せずにテレビを見るときはテレビ付属のリモコンを使って操作をします。
仮に入力切替で合わせてゲームをテレビ画面で遊んでいたとしてもテレビ付属のリモコンで①から⑫のチャンネルボタン、地上波/BSなどのボタンや
1チャンネルごと変える順送りのボタンなどを押すと現在の入力切替を無視して強制的にテレビ本来のテレビ放送に切り替わります。
リビングや居間のテーブルにリモコンが複数並んでいるとSTBリモコンで操作するはずが、うっかりテレビ付属リモコンでチャンネルボタンを押してしまいSTBの入力がズレてしまい、STBのリモコンを押したとしてもチャンネルが切り替わらなくなってしまうんですね。
お客様の中には入力切替がズレてしまったときの対策として、自筆の図解付きのメモで入力切替を〇回押して×をする…というように
操作を1から10をメモを照らし合わせて細かく対処している人がいますが、これらのテレビと入力切替の理屈を理解しておけば簡単に解決できるようになります。
とは言うものの…
もっと分かりやすく解決ができないかという人におすすめの機能があります。
いわゆる「HDMI連動」という機能を使い、テレビと機器をHDMIケーブルで接続してある場合、まず接続された機器の電源を付けるとそれに連動しテレビの電源が連動しオンになり、さらに入力切替も自動的に合わせてくれます。
従来ならSTBを使用してテレビ番組を観るときはSTBリモコンでテレビとSTBの電源をオンにし、場合によっては入力切替を押す必要があったのが
このHDMI連動を設定しておけばSTB電源ボタン1回押すだけで動作が完結できます。
逆に言うと最初に説明した事例でHDMI連動を設定しておけば一度STB電源を落とした後にもう一度STBの電源を入れれば、ズレた入力切替も自動で合わせてSTBの番組を簡単に観られる状態にしてくれます。